2021年早稲田ショックについて考える

2018年5月30日に早稲田大学から、2021年度入試の改革が発表されました。政経学部では数学が必修にります。また、英語に比重が極めて大きくなっていきます。受験生への影響等について考察しています。

写真が見にくい場合は、こちらへ

https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2015/06/2021ad_change_pse.pdf

まずは改革のポイントは次の5つです。

ポイント1 大学入試共通テストが必要に。

大学入試共通テストで100点+英語外部入試および学部独自入試100点の合計200点満点で合否を判断する。

従来は、独自入試の他にセンター試験利用入試もあるという形でしたので、必ずしもセンター試験を受ける必要はありませんでしたが、今後は「大学入試共通テスト」が必修となります。

ポイント2 数学Ⅰ・数学Aが必修に

大学入試共通テストのうち、以下の4科目を25点ずつに換算する

①外国語 ②国語 ③数学Ⅰ・数学A ④選択(地歴・公民・数学・理科)

ポイント3 英語外部検定試験をが必修(200点中30点分)

英語の4技能を偏りなく磨いていく必要があります。また、どの外部検定をいつ受験するかでも大きな差が生まれそうです。

ポイント4 英語重視、論理的思考・記述重視

独自入試は、「日英両言語の長文を読み解いたうえでの記述解答」とある。このことは、英語の比重が極めて高いことを意味しています。大学入試共通テストで25点分、英語外部検定で30点分、に加え独自入試の70点文中の5割を英語と仮定すると35点分になり、合わせて200点満点中90点が英語の得点となる。

ポイント5 定員の削減

募集人員が450名から300名に削減されます。

それでは、ここから僕の考えを述べようと思います。まずは、大学入試共通テストの配点が半分であることは何を意味するのでしょうか?従来の早稲田の地歴の問題などは超難問でした。山川の教科書を隅から隅まで暗記してもまだその先の部分まで学習しないと太刀打ちできない感じでしたが、受験生は暗記地獄から解放されるのではないでしょうか?

逆に数学を必修としたことは、今までとは違うタイプの人材を確保を目的にしているように感じます。AIの進展に伴い、論理的に判断・思考・表現できる人材の育成が急務であることは明白ですが、現行の入試でそれらの人材の確保は難しいということなのでしょう。

文理どちらに進むかの決断時に、「数学が苦手だから文系へ」という分かりやすい判断基準がありましたが、今後どうなるのでしょうか?私学文系の最高峰だからできる施策でしょうか?時代背景から必要に迫られ行った改革だとすると他大学も追随する可能性もないとは言えません。

少なくとも早稲田の政経を目指す生徒にとって数学は避けて通れない科目なります。ビリギャルに代表されるような低レベル校からの一発逆転は暗記科目中心の入試制度があったからこそ実現できるのであり、今後「文系も数学」が定着すると一発逆転が難しくなっていくでしょう。大切なのは小学校からきちんと算数・数学の知識・技能をコツコツと積み上げていくことにつきます。

次に英語につての考察です。外部検定試験の採用はいろいろな問題点が指摘されていますが、今後の主流になっていくのは間違いありません。「聴く・話す・読む・書く」の4技能を同時に上げていく学習法がより大切になっていきますね。従来通りの英訳中心の学習では歯が立ちませんね。

外部検定試験は他大学でも利用できうえ、各大学の独自入試では他教科に集中できるメリットもあります。早めに外部検定試験対策に取り組むことによって大学入試全体を有利に運べるようになるでしょう。

独自入試の「日英両言語による読解と記述」はかなりハイレベルな内容になるでしょう。地歴を中心にした超難問の入試を捨て、大学入試共通テストを利用するわけですから、この独自テストで優秀生を選抜しないといけないからです。

募集も3分の2になりプレミアム感が増した気がします。ある受験業界関係者は東大の文1より難しくなるかもしれないと言っていましたが、現行の学習法は意味がなくなるのは確かです。

今回は、早稲田大学の政治経済学部にピンポイントで的を絞りましたが、大学入試改革の大きな流れをよく表した事項ではないかと考えられます。今後の塾での指導をどう改革するか、私にとっても良いヒントを提供してくれています。今後も大学入試改革を注視していきますね。

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