2018年埼玉県公立高校入試傾向と対策(理科)

2017年入試総評

本年度より試験時間が10分延長されましたが、出題形式に変更はなく、記述式の問題を含め典型的な問題が多かった印象です。理科の難易度はここ数年乱高下しています。平均点の変動は5教科の中で一番大きくなっています。実験データ等を用いる問題が増加していますが、奇をてらった問題はなくなり記述式も含めてオーソドックスな問題が大半を占めるようになってきました。したがって、きちんとした対策を取りさえすれば高得点がのぞめる科目ではないかと考えています。

対策1 基本問題は取りこぼさない。

大問1は独立小問集、大問2~大問3はすべて、実験観察をテーマにした問題で構成されています。文字数が他県よりもかなり多く、ゆっくり読んでいると解き終わらない可能性があります。得点しやすそうな問題も数多くあります。しかし、基本であるにもかかわらず正答率の低いものが散見できます。学習不足の受験生が多いのではないかと考えられます。基本用語をしっかり覚える基礎学習の徹底を強く主張します。それだけで平均点は超えるはずです。各単元ともまんべんなく出題されてはいるが。「光と音」「水溶液とイオン」は頻出なので特にじっくりと学習しておくと良いでしょう。

以下、思いほか正答率が低い問題

大問1の問1、冬型の気圧配置のときの衛星画像を選ぶ問題⇒41.6% 下の図の「イ」が正解

大問3の問1、血液の液体成分である「血しょう」を答える問題⇒52.1%

旺文社:国高校入試問題より抜粋 

対策2 一分野の典型問題を鍛える

計算問題のマスターが得点力アップの決め手

一分野の計算問題および化学反応式は、定期テストででるような典型(教科書に必ず載っているような)問題の正答率は総じて低くなっています。化学反応式はなどは、せいぜい10個程度覚えれば得点できるわけなので、きちんと仕上げないともったいないと思います。また、教科書に載っている計算問題は原理原則をしっかり理解したうえで基本問題を何度も解きましょう。上位校(学校選択問題の高校)を受けないのであるならば難問に手を出す必要はないでしょう。

大問1の問8の正答率は41.2% 下の図の点Pを流れる電流を計算する問題(基本中の基本)

旺文社:国高校入試問題より抜粋

大問4の問5 炭酸水素ナトリウムの分解の化学反応式を答える問題の正答率は21.0%

対策3 上位校受験者は他府県の問題演習

2017年入試の分布は以下の通りです。

81点~90点⇒8.5%、91点~100点⇒1.0%である。要するに上位9.5%の人は80点以上取れています。したがって、上位校受験者は基本の取りこぼしに気をつけながらの難問対策も必要になってきます。

他県のやや高いレベルの実践問題での対策が効果的です。とくに「記述」「計算」に重点を置いた対策がいいでしょう。また、埼玉県の理科の特徴に文章量が多いことが挙げられます。問題文や実験観察の考察文をすべて読まなくても解ける問題が存在する一方、それらの文の中なにキーポイントがあり、うっかり見落とすと解けない問題も存在します。問題文は実験観察の考察や実験結果の表の数値なども注意深く読み込む必要があります。日ごろから丁寧な速読を心掛けましょう。

大問5の問2は正答率9.9%

下の問題の黄色で囲った部分を読み落とすと解けない。とくに単位がcm⇒mに代わっているので注意が必要。(力学的エネルギー保存の法則の問題、問題自体は易しいのだが正答率は低い。その原因は読み落としではないかと推測できる)

旺文社:全国高校入試正解より抜粋

各自の志望校に合わせた学習を

上のように大雑把ではあるが、埼玉県の2018年公立高校入試の理科に関する対策を述べました。中村塾ではさらに一人一人の冬休み学習工程表を作成し学習に励みます。

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