2018年埼玉県公立高校入試傾向と対策(社会)

2017年埼玉県公立高校入試を振り返って

2017年度入試から、理科同様試験時間が40分から50分へ延長され、記述問題の増加が認められ、36点分となりました。しかし、出題の難易度に変化はなく基礎的な問題が多く出題されています。記述問題は解答しやすい問題であったことが影響たと見えて、平均点は2016年に引き続き5教科中最高点となっています。社会は2年連続で易しい入試となりました。来年度は難化に転じてもおかしくはありませんので、油断しない学習が肝心だと思います。全国傾向を考慮すると、「資料の読み取り」や「理由説明」の記述問題は必ず増えてくると考えています。また、理科同様、問題文や選択肢の文などの文字量が非常に多く、10分延長されたとはいえゆっくり読んでいると間に合わなくなります。普段からの早く正確に読むことを心掛けましょう。

社会平均点 2014年⇒49.5,2015年⇒49.1,2016年⇒63.7,2017年⇒60.6

頻出用語を押さえる!!

基本的な用語を書かかせたり、用語の意味を選んだりする問題は例年10問前後出題されています。基礎知識を問う問題が多く、得点源なる部分です。逆に上位校志望者はここでのミスは絶対に許されません。

例えば、大問3の問1は「防人(さきもり)」の意味を選ぶ問題(正答率79.8%) 大問5の問1Ⅰ「団結権」を書かせる問題(正答率59.9%)問1Ⅱ「団体交渉権」(正答率69.3%)などです。

これらの基本用語を答える問題は、しっかりした理解と整理を中心としたまとめ学習が必要です。まとめ作業が終わったら、一問一答形式のトレーニングで確実に身に着けるようにしましょう。ポイントは「自分がどこまで、分かっているかを確認しながらトレーニングする」ことです。また、公民はセットにして覚えた方が暗記しやすものが多くあります。上の問1は、「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」を1セットして覚えていきます。選挙、国会、地方自治に関する部分では、「数字」を細かく覚えておく必要があります。(直接請求に必要な署名数など)数字は重要用語と一緒に一覧表を作るなどして何が何でも覚えましょう。

記述式問題の対策

「記述式の問題」と聞いただけで、「難問なのでは!?」と及び腰になる人もいるかもしれません。確かに、資料の読み取りと分析が必要な難問もありますが、その一方で基本用語の知識を確かめるだけの易しい問題もあります。まずは、一問一答形式の問題で易しい記述問題が解けるように訓練しておきましょう。さらに上位校を狙うのであるならば背景にあるものを考えながら記述できるようにしておく必要があります。単なる一問一等の暗記ではなく、教科書を読み込み因果関係を包括的にとらえて置きましょう。また、問題文をよく読み「何を(what)」と「どのように(How)」に答えるのかを確認した上、解答の文の構成を考えてから書き出す習慣が必要です。

大問5の問5では、黄色で囲った部分が「何を(what)」、赤で囲った部分が「どうやって(How)」に当たります。ここを意識すれば、「高齢化が進んでいるので社会保障費が増加している。」 と解答することができます。

歴史の正答率が低い問題対策

上位校受験者は低正答率の問題も解けるようにしておきましょう。正答率が極めて低い問題は、ほとんどが歴史の問題です。特に、一定期間における出来事を並び替える問題と資料を示した上での記述する問題に集約されます。因果関係をしっかり押さえることが一番重要なポイントです、また年号暗記も有効ですが、ある程度で構いません。

混同しやすいところは、

①「江戸幕府が成立して鎖国が完成するまで」

②「幕末から明治新政府の諸施策の実施」

③「大正デモクラシーから戦時体制への移行期」

④「戦後のGHQ支配から経済成長への道筋」

⑤「各時代の文化の背景やその代表作」

などです。この辺りを入念にまとめておきましょう。

全国の公立高校の過去問の利用

埼玉県の社会の問題は、一部に難問もありますが、平均してみると良問だそろったバランスのよい問題と言えるでしょう。したがって、教科書の確認、一問一等の問題集や学校のワーク、また自分が解けなかった学校定期テストや北辰テストの確認が有効な学習法になります。また、全国的に、社会は似た傾向にありますので、他県の過去問演習が効果的な学習になるはずです。

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